総合職ワーキングママの歩み:就職活動〜結婚〜育休〜復職までの全てをお伝えします!

女性総合職
サマリー  総合職女性であるワーママの実体験記事になります。
 
就職や転職をする際に『総合職』にするのか『一般職』にするのか悩みますよね。
特に女性であれば、結婚や出産などライフイベントに左右されることが多くなります。
総合職を希望していても本当に総合職としてやっていけるのか不安に思うのではないでしょうか?
 
筆者は新卒から製造業の総合職として働いて10年が経ちます。
今では事業所内唯一の総合職フルタイムワーママとして働いています。
総合職フルタイムワーママが就職してからこれまでどのような苦労や、やりがいがあったのか。
ライフスタイルの変化と共に起こった苦労や出来事を、本記事にまとめました。
 
これから就職活動をする女性の方や、ワーママとして働いている方の参考になれば嬉しいです。
 

就職活動をするときに意識していたこと

Shukatsu
就職活動をする際に“自分がどういう人間なのか”ということを徹底的に掘り下げました。
自分が今までやってきたことを書き出してみると部活では部長をやり、アルバイトではバイト長をやっていました。
自分自身、人に指示をされて動くだけではなく、自分から改善していくこと提案していくことが好きです。
就職活動をする前に自分がどういう人間なのかを掘り下げて職種の選定をしていくことが大切です。

総合職と一般職は求められる素質が違う

一般職は言われたことを正確にやる能力や先回りしてフォローする能力が求められます。
一般職はフォロー的な業務が多いので気の利くタイプが求められることが多いです。
 
一方で総合職は自分から向上心をもって動ける能力が求められます。
総合職は昇格上限がなく社長まで昇格することも可能です。それはもちろん女性であっても変わりません。
 
仕事で昇格したい!と思う人は女性であっても総合職を選ぶべきです。
自分のこれまでの人生経験から考えて私は総合職を選択しました。
 
どうしても自分にどっちの職種が向いているのか分からない場合は総合職を選んでおくのがオススメです。
総合職から一般職への職種切り替えは比較的容易ですが、一般職から総合職に切り替えるにはテストや面接がある企業が多いので悩むのであれば総合職を選びましょう。
 
ポイント  向上心が求められる総合職。社会人として選択の幅も広い。

総合職希望での就活

会社説明会
女性は一般職志望の場合が多いとされます。
友人は金融機関の一般職や商社の事務になる人が多かったです。
 
就活の際は製造業志望だったのもありますが、グループ面接では男女比が1:1のことはほとんどありませんでした。
自動車関連メーカーなど男性比率の多い企業ではグループ面接会場に女性は2人しかいないということもありました。
 
最初はその状況に戸惑いはありましたが、“就職したら同じ環境になるんだな”と思ったらその状況を受け入れられるようになりました。
 
現在では男女比9:1の会社で総合職として働いています
女性の社会進出の機会が増えているので企業側は“女性だから”という理由で不利な扱いをしてくることはほとんどありません。
自分の気の持ち方で内定を取ることも可能です。
男女比に戸惑ってもどんと構えて面接に臨みましょう。戸惑っていてもいい結果には繋がりません。
 
ポイント  総合職採用で女性が不利ということはない。女性比率は少なくても、萎縮する必要なし!

総合職の業務

女性総合職
新卒で入社して総合職として働き始めました。
もちろん最初は右も左もわからない状態なので“総合職なんだからこれくらいやって”という雰囲気ではありません。
 
ただ、今になって感じるのは最初から与えられる仕事の重要度、難易度は高いです。
 
総合職は男性と同じ職種、もちろん業務内容も同じです。
一般職の方はデータ入力等単純作業を担当されている方が多いですが、総合職の場合は細かい分析やお金を動かす業務、外部との交渉など重要な仕事を担当します
 
総合職として就職したら責任感を持って仕事をすることが重要です。
ただし、新卒の頃は会社の業務を知らないのでそこまで身構える必要はありません
私は過去の部長、バイト長の経験から大事な仕事を任せられるのが好きだったので、総合職が向いているなと就職して早い段階で感じていました。
 
ポイント  総合職の重要度と要求レベルは高い。でも、新卒の頃は身構える必要はありません。

ライフイベントと働き方~結婚~

結婚式
入社して4年目に結婚しました。
 
結婚が仕事へ及ぼした影響は、それほど大きくありませんでした。
 
新婚旅行で1週間不在にするときに、業務を事前にやっておかなければならなかったので、そこで残業が増えたくらい。
 
結婚自体が働き方に与える影響は少ないと思います。
ただし、総合職は全国転勤を要する場合もあります。
自分のパートナー、もしくは自分が転勤になった場合に、それぞれの会社にどういった制度があるのか確認しておくことが大切です。
会社によってはパートナーの異動先に異動させてくれるところもあります。
 
ポイント 結婚が仕事に及ぼす影響はない。ただし、パートナーの転勤等が発生した際の会社制度は確認しておこう。

ライフイベントと働き方~妊娠出産~

baby
社会で働く女性にとって妊娠出産は大きなターニングポイントですよね。
 
私は1年半の産休育休を取得しました。
 
総合職であっても一般職であっても同じですが産休前の引継ぎは必要です。
妊娠が分かったらすぐに上司に報告した方がいいです
中には安定期にはいったら報告という意見も見ますが、総合職の場合、人員配置の見直しが入る場合が多いので早い方が良いです。
私は妊娠3ヶ月で報告しました。
上司も後任探しに苦労していたので半年後には産休に入るということを報告しておいてよかったと思います。
 

妊娠を期に退職するのはもったいない!

私は妊娠したときに“会社を辞めよう”とは思いませんでした
やりがいのある総合職の仕事が好きなのと、会社には産休・育休、復職後の時短勤務の制度があるので、辞めるとしても今じゃないだろうと思いました。
 
妊娠すると仕事を辞めた方がいいのか悩む方も少なくないと思います。
 
今ではどこの会社でも産休育休制度はありますし、復職した後のことは妊娠中に考えても仕方ありません、本当は仕事がしたいけど妊娠したから辞めようとしてしまうのは非常に勿体ないです。
体調が優れなければ、産婦人科の先生に一筆書いてもらえばお休みをもらうこともできますので、働きたいという気持ちがある場合は仕事を続けることがオススメです。
子どもが産まれて育休にはいる頃には、仕事のことはほとんど考えていませんでした。
あれだけ仕事人間だった自分が、仕事のことは忘れて、毎日子育てに没頭していたのが驚きです。
 
ポイント  妊娠がわかったタイミングで、会社に早めの報告しよう。退職はよくかんがえよう!(勿体ない)
 

ライフイベントと働き方~時短での復職~

ビル群
産休育休が終わると職場復帰になります。
 
私は復職してからの数か月が、就職以降で最も大変でした。
 
最初は1時間時短で復職しました。
朝保育園へ送っていき仕事をして子どもを迎えに行く…毎日それだけなのですが本当にしんどいです。
 
朝も自分の準備と子どもの準備、帰ってきてからのご飯の準備、お風呂、寝かしつけと自分が休む暇がありません。
 
それだけならまだ頑張れたと思いますが、仕事でも問題が発生していました。
 
出産前と違い時短勤務であっても、総合職の場合、業務量が減るという配慮はないことが多いようです。
私自身も、休み前と全く同じ業務に加え、プラスアルファの業務を担当することになりました。
 
休職前よりも働ける時間が短くなっているのに、業務量はやや増えている状況に目が回る毎日でした。
会社にもよると思いますが、休職期間があることと時短であることで昇格が遅れます
私も面談で時短の間は昇格は難しいと言われていました。
時短の中でも職前と同じ仕事量をこなしているのになんで昇格できないの?と毎日モヤモヤしていました。
 
復職して数か月経つと朝の支度や夕飯の支度等、子育てと仕事の両立が出来るようになってきました。
 
そのタイミングでフルタイムに戻す決意をしました。
フルタイムにすることで、昇格の可能性があるのならそうしようと思ったからです。
 
ポイント  復職は困難がいっぱい。子育てと仕事の両立になれるまで辛抱しよう。

現在の働き方と変わったこと

工場の女性総合職
現在はフルタイムのワーママとして働いています。
フルタイムに戻したことでお迎え時間はバタバタするようになりましたが、仕事で感じていたモヤモヤを感じることが無くなったので良かったと思っています。
仕事をやっている以上は評価されたいし、誰かに感謝されるような仕事をしたいと思って日々働いています。
それは入社当初から変わっていません。
 
復職直前は仕事モードに戻れるのか毎日不安でした。
でもいざ復職してしまえば仕事の勘が戻るのは早かったように思います。
復職してから変わったことは、出来ないことははっきりと『出来ない』と言うようにしています。
子どもが産まれる前は急なむちゃぶりも残業をしてこなすことが出来たかもしれませんが、子どもがいる今は残業出来る時間も限られてきます。
復職してからは断る勇気を持つように心がけています
会社の人も私に子どもがいることは分かっているので無理に頼むようなことはしてきません。
もちろん自分のやらなければならない業務は責任感をもってこなす必要がありますが、突発の業務に対しては自分も会社も柔軟に対応出来るようになったと思います。
 
ポイント  子育てと仕事を両立するには、「断る」勇気も必要です!

女性総合職で良かったこと

総合職のいいところ

①昇格が早い
②仕事にやりがいがある
③キャリアの選択肢が多い

総合職は一般職に比べるとキツい業務も多いですが、その分、昇格が早いです。
女性総合職であっても男性と同様の昇格・昇給ペースです。
昇格するたびに総合職になって良かったと思っています。
女性 仕事
仕事は、自分で考えたり、意見を伝えたり、周りを巻き込んで仕事をすることが多いです。
自分の裁量で仕事を進めていけるという点で私はやりやすいと感じていますし、自分で考えたことが形になったときに達成感を得ることが出来ます。
総合職はキャリアの選択肢も多く、異動希望もフレキシブルに出すことが出来ます
この部署が向いていないと思った場合は異動も通りやすいのは総合職です。
私自身1度どうしても合わない部署になったことがあり、異動した経験があります。
 
また、会社によるかもしれませんが総合職が向いていないと思った場合一般職への切り替えも比較的簡単にすることが出来ると思います。
総合職はその後のキャリアの選択肢が豊富なので、学生の方であれば、まずは総合職希望で就活するのも良いと思います。
 
ポイント  総合職は、働き方に対する選択の幅が広く、待遇面で優位です。

総合職で後悔したこと

総合職のデメリット

①転居を伴う可能性がある
②昇格争い

基本的に総合職は転居を伴う異動をする前提で採用されています。
私もいつ転勤になるかはわかりません。
 
しかし、すでに子どももいる状態での単身赴任は不可能であるため、転勤になったら退職になってしまいます。
渡しの場合は、上司との面談では単身赴任は絶対に出来ないと伝えているので、転居を伴う異動は今のところ予定はありません。
事情がある場合は上司との面談できちんと自分の意志を伝えることが大切です。
 
女性総合職であっても土俵は総合職なので、男性と昇格争いになります。
直接的に戦うことは無いですが、体力面では完全に負けているので、女性ならではのきめ細やかな仕事の進め方関係部署への心遣いなど女性の強みを活かして業務を進めるようにしています。
男性総合職と真っ向から戦うのではなく、女性の強みを活かした働き方をすれば、昇格することは全然難しくありません
 
ポイント  男性とは異なる、女性の強みを生かした仕事をすることで、十分昇進することができます!

女性総合職として働いて感じたこと

コーヒー
女性総合職として働いていて、私自身はとてもやりがいを感じています
ワーママになった今でも、総合職で良かったと思っています。
両立は大変ですが自分のやりたい仕事だからこそ両立も頑張れています。
就活の時に自己分析を徹底的にやって、自分は総合職の方が向いていると思った感覚は間違えていなかったと思います。
総合職か一般職か悩んでいる方もいると思いますが、悩んでいるのであれば総合職がオススメです。
もし就職して何か違うなと思えば、一般職への切り替えも出来る場合が多いです。
自分自身で考えて改善するのが好き、主体的に仕事がしたいそんな方であれば、女性ならではのライフスタイルの変化に対応しながら総合職として働くことが出来ます。
自己分析をして総合職が向いていると感じたらまずは挑戦してみることをオススメします。