筆者の勝手な分析
とりぞーの勝手な情報を、お伝えします。
スーパーゼネコンの採用は、早い段階でほぼ決まっている
私が大林組から内定をとり、研究室のひとつ下の後輩が竹中工務店より内定をとっています。
共通点としては、早い段階で「リクルーター」から担ぎ上げてられていたという点です。
お伝えしたいのは、「担当者による会社説明会」の段階で、既に目星がつけられているのではないか、と推測しています。
この会社説明会ですが、「採用ページの登録」後、個別に電話で日時案内を頂く仕組みになっていました。
この会社説明会は非常に規模が小さく、確か数名程度の単位で実施されていたと思います。
説明会ではありますが、実質的に選考会になっていたのではないかと思います。
また、おそらくは学歴も見ていると思います。
あらゆる業界を見る中で、最も人間味があった
会社説明会での担当者は、選考開始後に味方へと変化します。
いわゆる、リクルーターのような立ち位置に。
選考上でのたくさんの悩みごとを聞いていただき、かなり懐の深い人間性を垣間見ることになります。
そりゃそうです。
スーパーゼネコンという建設業界の頂点、あらゆる建設事業者やデベロッパーと共同作業を行います。
タフさはもちろん、人間的な魅力がないと、人を動かすことができないのでしょう。
建設業は一大プロジェクトを手掛けるわけですから、多くの人が現場で働き、作業員の安全を守りながら、納期を守る必要があります。
当時の大林組の副社長から言われました。
技術系として、電機・化学・自動車を受けていましたが、他の業界とはあきらかに違う視点の採用だなぁ、と当時思ったものです。
口コミサイトでもスーパーゼネコンは点数が高め
実際に、Openworksなどの口コミサイトを見ても、点数が高めです。
私の前職である自動車メーカーよりも遥かに口コミがよく、給料も高いのを観て、失敗したなぁ〜と思ったものです。(笑)
実際にそこで出会った就活生も、いま最前線で活躍されている様子。
やりがいを感じながら仕事に従事されていて、彼らの活躍が輝いて見えます。
大林組・エントリーシート(ES)の例
学業以外でがんばったこと
人を魅了する楽曲を作りたいと考え、音楽活動に注力しました。大学に入ってからギターを始め、友人を誘ってバンドを結成し楽曲制作に取り組んでいます。私は、リーダーとしてバンド運営に尽力し、メンバーの意見の取りまとめや練習メニューの作成などを行っています。メンバーのほぼ全員が楽器初心者であり、一からの挑戦でうまくいくのか不安もありましたが、現在ではライブ出演の依頼数も増え、私達の楽曲が他のミュージシャンの楽曲制作でモチーフになるなど楽曲に対する評価が上がってきました。
自分の長所(自己PR)
私は、難題に対しても諦めず、粘り強く考え抜くことを心がけています。大学院ではレーザダイオード(LD)の研究を進めていますが、LD素子の性能を向上するために利用した材料が非常に熱に弱く、幾度となく熱変質(結晶化という現象)に悩まされました。しかし、性能を向上させ、そして良いデータを学会で発表したいという目標から、私はこの材料の利用を諦めませんでした。まず初めに、なぜこの材料は熱を受けることで結晶化を起してしまうのか、分子スケールから結晶化が起こるメカニズムを推論しようと考え、多数の文献や授業で得た知識を参考にしたり、私の専門分野ではない化学反応論の勉強をすることで推測を試みました。更には、何度も研究室に泊り込んで素子設計を試行錯誤するなど学会発表直前まで精一杯考え続け、ついにこの材料の結晶化を抑える事に成功しました。結果として、良好なデータを目標としていた学会で登壇発表することができ、私はこの経験を通して、難しい課題に対して解決方法を導き出せた事で大きな達成感を得たと同時に、目標に対して粘り強く取り組む姿勢が重要である事を改めて認識させられました。
建設業界の魅力及び建設業に関して最近興味を持ったこと
一つの開発で周辺地域を活性化することができます。その一例が、◯◯と××を結ぶ□□線の☆☆トンネルです。☆☆トンネルによって××都心へのアクセスが容易になり、◯◯の街は活性化しました。このように地域に活力を与え人々の暮らしを豊かにできる事が、建設業の魅力だと思います。しかし、建設業界は現在、転換期を迎えており、新たな市場開拓を目指すべく海外展開への動きが活発化しています。私もその動向に関心を抱いていますが、現状として海外での収益向上のハードルは高く、今ある課題に対して、私個人としてどう行動すべきか考えなくてはならないと感じています。
大林組でやりたいこと
私は、建設機械の保守管理・技術開発、および電気設備の設営など設備・機電職として業務に携わり、施工支援を行うことで開発プロジェクトに貢献したいと思っています。また、海外プロジェクトに関しても積極的に参加し、収益向上を目指して尽力して事業の成功を導きたいと思っています。私は、これらの業務を通じて、その地域の発展や人々の暮らしを豊かにしたいと考えており、この目標に対して、学生時代に学んだ電気という専門性に軸足を置きつつも、電気や機械そして建築技術など、あらゆる方面の知恵や知識を貪欲に吸収し、業務で活かしてまいりたいと考えています。
大林組の面接
会社説明会/懇親会
プレエントリーの手続きを済ませますと、次の日にリクルーターより電話をいただきます。
「はじめまして。一度弊社にお話を聞きに来ませんか?」
それに合意しますと、以下のようにリクルーターからメールが来ます。
会場には、数名の参加者がおり、会社説明会のお話を伺うことになります。
その後、懇親会で昼食を社員さんと一緒にとりながら、質問したりお話を聞いて、1時間程度経過した後に解散となります。
エントリーシート&適性検査(SPI)
その後、先のエントリーシートを送付します。
同時に、適性検査の案内が来ます。テストセンターでした。
ここで合格すると、まもなく一次選考のお知らせが来ます。
一次面接&専門筆記試験
私の場合は少々特殊だったのかもしれません。
おそらく、工場見学を行っていないグループだからでしょうか、わざわざ建設現場見学を行ってくれました。
面接の前に、しっかりと説明をしてくれるようです。
こういう律儀に対応してくれる会社だったので、就活全体を通して最も印象に残った会社でした。
一日目の行程が終わると、リクルーターを交えて錦糸町で美味しい焼肉パーティを開催してくれました。
いい思い出です。
面接(30分)
部長・課長およびリクルーターの3名です。
雰囲気は終始なごやかで、エントリーシートに沿って、質問がなされます。
なぜ大林なのか?ということはあまり聞かれません。
ただし、なぜ建設なのか?ということについては、深堀りされて確認されました。
当時の質問リストは下記となります。
専門筆記試験
私は電気系の技術採用試験となりましたので、筆記試験を行っています。
たしか、三相交流などの電気回路学、大学数学などだったと記憶しています。
正直、あまり印象にありませんでした。
院試も経験していますし、他の会社でも同様の理工系専門試験をやっていたので、特に心配なく受験をしていました。
そして、次の日には次回選考のお知らせをいただきました。
最終面接
最終面接は、社長・副社長・部長の3名です。
また、候補者側は3名の集団面接という形です。
概ね1分程度で、自己紹介と志望動機をお伝えし、質疑応答が行われます。
質問としては、以下のような内容がありました。
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・あなたが考える建設業界の魅力とはなにですか?
・ストレスがたまったとき、いつもどのように発散しますか?
・コミュニケーションをとる上での心がけはなんですか?
・年齢層が異なる作業員と、どのような心がけが必要と考えますか?
ーーーー
おそらく、この段階ではすでに決まっているものと思われます。
内容としても、意思確認の側面が強く、あとはエントリーシートに沿った質問が行われるような形でした。
そして、面接から30分後に内定の連絡をいただきました。
以下は後日送られるメールとなります。
まとめ
研究室の後輩が応募した竹中工務店も、同様の流れのようでした。
いかにして、リクルーターからの信頼を勝ち得るのか、これが最も重要なことだと思います。
また、建設業界はコミュニケーション力が高いレベルで要求されます。
そのため、選考過程でも深くリクルーターや社員と結びつく形式がとられ、他の学生とも連絡を取り合う仲にさせてながら、その過程を見ているのかもしれません。
面接の中では「なぜ建設業なのか?」という質問が数多く、かつ、深堀りされる傾向にあります。
恐らく、しっかりとイメージを付けられている人を求めているのでしょう。
以上