高学歴ニート達は、大学卒業後どのような道を歩んだか

高学歴ニートの人生模様
本記事では、

・有名難関大学を卒業した高学歴ニートのその後の人生

について、記述しています。

メディアでは、たびたび高学歴ニートの話題が取り扱われています。

以前にも「林先生が驚く初耳学!」で、度々高学歴ニートの方々と討論が行われています。

一般的には、高学歴ニートというと、

  • なぜ学歴が高いのに働かないのか
  • 大学まで出してもらって、まだ親のすねをかじるのか
  • 勉強しかできない甘い人間だ

と、いろいろと否定の声が聞かれます。

また、Web上の記事でも、高学歴ニートに陥ってしまったというような、マイナス表現の記述が多く見受けられます。

私は、正直言って、これが社会問題なのかどうかわかりません。

また先に断っておくと、専門家でもないので、私は論評する立場にありません。

ただ、そんなに否定するほどのものかな?と疑問になるところがあります。

何故ならば、ニートな時期があったとしても、なんだかんだと活躍していく人が多いような気がするからです。

この記事では、事実ベースで、私の友人が送った人生模様について、少し焦点を当ててみたいと思います。

ニートの定義

Not in Education, Employment or Training の略。中学卒業後の15歳から34歳までのうち、通学・職業訓練あるいは家事を行わない非労働者のこと。

本記事における高学歴ニートは、有名大学を卒業後、どの法人格にも属さない非学生・非労働状態の物を意味する

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ケース①:進学校を卒業後、有名国立大学を卒業し、ニート生活を送った友人

東京大学赤門

高校でトップクラスの成績を残し、有名国立大学へ現役進学

私の高校時代の同級生である、Aさん。

全国的に知名度がある進学校でもありますが、そこから現役で有名大学に入学。

頭脳明晰、かつ、器用でオールマイティ。

友人の幅も広く、部活動でも実績を上げ、私から見ればスーパーマンでした。

天才肌で物事をこなす

Aさんは、猛勉強するタイプではなく、むしろあまりやらない方。

また、部活動でもやはり、猛練習をする訳ではなく、適度に手を抜いていました。

それでも、しっかりとチームの中心にいる、そんな奴でした。

元々、本質を見抜く力、理解する能力に長けているのだと思います。

自堕落な大学生活

そんな彼は、学生寮に入ります。

そこで、色々な先輩・同級生と出会うことになります。

詳しい生活模様まではわからないですが、次第に高校生の頃の爽やかさ(?)から、段々と遠のいていくのがわかりました。

寮に多くの学生が、マニアなレベルで趣味に没頭し、多留年生も多かったようで。(上の写真は一度遊びに行ったときに撮ったものです。)

次第に、色々と感化されたんでしょうね。

Aさんはいつも昼夜逆転する生活を送ってました。笑

私とは大学が違いますが、お互いの家は近いので、大学生になってから私は彼とバンドを組んで音楽活動をやってました。

Aさんは音楽にのめり込み、4年生になっても就活をはじめません。

友人A
俺、ニートなるわ。仕事やりたいものじゃないし。
金はなんとかなるやろ。(親が・・・)
私は大学院に進学するので、大喜びですけどね。
音楽が続けられるので。

音楽活動をやめ、就職へ

バンド

その後、私達はいくつかのオーディションに参加して、見事に夢は砕け散ります(笑)。

それで、憑き物が成仏したのでしょう。

彼はふと言いました。

友人A
さて、就活するか。
Aさんは大学を卒業して、4年くらいは経っていたでしょうか。確か、26歳ごろだったと思います。
そうして彼は、地元の会社に就職していきました。

現在は部門責任者に

最初の数年は、契約社員からスタートしました。
そして、すぐに頭角を現し、正採用試験を受けるように会社から求められたとのこと。
入社5年後に正社員になりました。
そこからが早く、30代半ばで、部門責任者に抜擢されたとか。
今は、もはや堕落した生活を送っていた頃の面影がなく、見た目もパリッとしたビジネスマンになっています。

ケース2:就職活動に失敗し、ニートを選んだ友人

いわゆる ”評論家” タイプ

大学の研究室で一緒になった友人B。

彼は、いわゆる「評論家」タイプの人間で、人によっては好き嫌いが出るタイプかもしれません。

考える人

色々とあれこれと脳内実験をする人でした。

最初は少々、遠目に見てましたけど(本人に言ったら怒られるなw)、なんだかんだで、いい奴です。

就活で意中の会社から不採用通知。そして、就活終了!

私たちの就職時期が、リーマンショック後の戦後最悪とも言われた年。

私の学校は旧帝大の一角であったにも関わらず、8月時点で1/3が就職が決まっていないという、異常事態。

その年は、あらゆる会社が採用を絞っていた時期でありました。

彼には意中の会社があり、インターンなど非公式なイベントも彼は参加していたのですが、残念ながら不採用。

友人B
他の会社とかマジで興味ないから、もうやーめた。

そして、Bさんは1社だけ受けて、就職活動を終了してしまいました。

結局、博士課程に残るわけでもなく、修士2年で修了し、ニートになることを選択したのです。

趣味のアプリ作りに没頭

ライター

その後、大学の近くの中古物件を親が購入したそうです。

妹も大学に入学するとかで、数年暮らしていたらしい。

社会人になってからも、たまに遊びに行ったりしましたが、家に籠ってiPhone向けの無料アプリ開発に没頭していたようです。

ただ、家事は妹任せ。

半ば引きこもり状態ですよね。

2年後に連絡。「俺、渡米します」

離陸

私も社会人2年目。仕事をようやく覚えてきた頃合いでしょうか。

いきなり電話がかかってきて、

友人B
俺、アメリカの大学院に入学することにしたわ。
だから、今度飯行こうぜ。
どのような経緯でそこに結論付いたのかわかりませんが。
どうやら引きこもり生活中にやるべき方向が決まったようです。
AI分野におけるコンピュータサイエンスについて、学習を進めるとのこと。
そして、この分野で学位を取るなら、海外に出よう、と思ったようです。
とりぞー
とりぞー
伊丹空港まで出向いて、写真の通りちゃんとお見送りしました!

現在はAIアプリケーションエンジニアに

その数年後、日本に帰り就職したようです。
もともと趣味でやっていたアプリ開発と、AIアプリケーションプロジェクトに参画しているとのこと。
私の就職時期には今ほど騒がれていなかった、AI分野。
彼はニート期間に何をやるべきかを考えたのでしょう。
実際に、その頃はディープラーニングによるブレークスルーが示された時期とも重なります。
今では最も人材価値が高いと言われるAIエンジニアになって大活躍をしているようです。

ケース3:仕事を辞めてニートになったエンジニアの同僚

社内で尊敬を集めていたエンジニアが突然退職

外資系の会社でエンジニアをしていたCさん。
私の同僚、かつ、先輩社員であります。。
彼は、私たちコンサルティングチームが客先へ提案する内容が、技術的に達成可能なのか検証するエンジニアです。
熟練したプログラミング技術やハードウェア構築技術があり、周囲の社員も「先生」と呼ばれる存在でした。
順風満帆の会社員生活を送っているように見えましたが、突然!
俺、もう直ぐ退職するわ
と言って、風のように去っていきました。

退職金でニート生活

Cさんはその後、実家に戻り、充電期間と称して思いっきりニート生活を過ごしました
約2年くらいでしょうか。退職金を使って地味に生活をしていたようです。

退職後も飲み会に参加されることもありましたが、ストレスから解放された良い顔をしています。

趣味に没頭したり、旅行をして遊びまくっているようです。

そんな話を聞いていると、羨ましさすら覚えた記憶があります。

新しいスキルを身につけるためのリカレント教育

あぷり

Cさんは意外にも、会社在籍時に自身の技術の無さを痛感していたようです。

たとえば、製品を作った経験がないこと。

あるいは、プロジェクトを管理した経験がないこと。

とりぞー
とりぞー
コンサル業界にいるエンジニアとなるので、やはり実現可能性検証(フィージビリティ・スタディ)が業務のメインになってしまいます。

エンジニアとしての成長は、この会社では見込みがないのではないかと思って、スパッと退職を決めたようです。

学部卒でいきなり職務に入り、外資の荒波に揉まれて10年。

退職後には、今までの疲れが一気に出てしまい。

退職金の半分が尽きるまで休憩しようということで、2年間ニート生活を送ったとのことでした。

ニート期間中に大前研一さんの本に出会い、リカレント教育の重要性を知り、その後はスクールに入学したようです。

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現在はシステムエンジニアのプロジェクトマネージャに

画像4

色々と学び直し、扱えるツールが増えた状態で、Cさんはメーカーの SE職に再就職しました。

再出発してまだ間もないため、色々と覚えることが多い状況ではあるそうですが、やりがいを感じているそう。

そして、一度休んで、すごく楽になったと仰られていました。

もしかすると、人生の時々で、大きな休みがあると充実するのかもしれません。

高学歴ニートといっても色々ある

私が先程挙げた3人の事例を、全体に一般化することは難しいかもしれません。

しかし、少なくとも世間からマイナス評価を下される程の悪い状況とは思いません。

高学歴ニートと一括にされがちですが、色々な人、色々な状況があると思います。

自分に自信があるタイプのニート

今回お伝えした3名のケースは、「自分に自信がある人」になると思います。

このタイプには、共通して以下の特徴があります。

自己肯定感がある

ニート生活を送るという決断にも、余裕があるように思います。

私が知るケースでは、みんな「自分への自信」を持っていたように思います。

いざとなったら、どうにかなるだろう。

そして、今の判断は正しいんだ、という自己肯定感を持っているようでした。

仕事に還元可能な学力や経験値の高さ

高学歴と銘打っているだけのことは、あるのかもしれません。。

自己肯定の元となるスキル学力を有していることも、こういった決断ができる要因なのでしょう。

Aさんの場合は、地頭の良さがあり、現在は仕事でもメキメキと頭角を現しています。

Bさんの場合も、学生時代のアプリ開発経験を生かしつつ、新しいAI分野で仕事に従事しています。

Cさんの場合は、あらゆる難課題を解決してきた経験があり、新しい領域でも活かされています。

このように、仕事に還元することができる自らの強み・学力・経験を有していることが特徴の一つです。

黙々と没頭できるものを持っている

私が、もし就業も就学もしていないとしたら、絶対に孤独が辛くなります。

やりがいを感じないと、おそらく人は辛いはず。

ただ、Aさん、Bさん、Cさんの場合は、趣味を持っていたり、何か作ったり、旅行行ったり。

ニート期間中でも、没頭するものがあったのが共通点でした。

就職に失敗してニートになった人

別にこれは高学歴に関わらず、卒業後に定職につかずにニート化するパターンは沢山あります。

その中でも、就活に失敗してニートになった人は、もしかすると、打ちひしがれ自信が失われた状態になっているのかもしれません

ですが、個人的に思うのは、「就職してもダメな奴も多いから!」ということと、「別に就活失敗してもどうにでもなるでしょ!」というところ。

人生なんてマラソンによく例えられますし、いまや人生100年時代

そんな長いスケールで、若いうちに空白期間が少し開くくらいなんて、そんな大きな問題ではないと個人的には思います。

時間を置いて、目一杯落ち込んだあとに、またやってみようと言う気持ちがわいてくるなら、また職探しを再開すると良いんじゃないかなと思います。

気持ちが復活してから活動再開したら良い

もし不本意にニート状態になったのであれば、気持ちの踏ん切りに時間を要するでしょう。

なんにもやる気がない時はなにもやらない、って言うのもアリだと思います。

とりぞー
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コンサル業界でもクビになった後に1年くらいゆっくりする人もいます。人は時折充電期間を設けるほうがいいとおもうんですよね。空白期間なんて全然問題ないと個人的には思ってます。

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まとめ

私の知る、高学歴ニートの方々は、数年後に就職あるいは就学されました

なので、「ニートがだめだ」、という一括りにした論調は間違っていると個人的には感じています。。

私の知りうる限りのニート経験者たちは、実にうまく生きているな、と思うことさえあります。

仕事はハードで長年仕事をしていると疲れも蓄積してきますので、たまに”1年くらい好きなことが出来たらどれだけ幸せだろう!”と思うことさえあります。

現代の複雑で消耗しがちな社会で、これから人生100年時代が訪れようとする中で、たまに「働かない・何もしない」時期を持つことは、一つの選択肢になりうるのかもしれません。

本記事では、高学歴ニートの卒業後のストーリーを中心にお伝えしましたが、以下の記事では高学歴ニートの全般について考察をしています。もしご興味があれば下記記事も合わせてお読みいただければと思います。

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