学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)が書けない?書き方と例文を伝授!

本記事は、

・想定読者:大学生、高専生、短大・専門大学生
・学生時代に力を入れたこと(通称・ガクチカ)の書き方

・選ぶべきネタがなにか?

について、具体例を交えてお伝えします。

(注)社会人採用については、「学生時代(社会人)に力を入れたこと」という項目はありません。
いや、無いと言うか、職務経歴がそれなのかも知れませんね。
 

「ガクチカなんて無い」→それが普通です!

とりぞー
とりぞー
私もこれに悩みましたね。大学時代、そんな華々しい実績なんてないし!
私も「絶対内定」シリーズを読んで、「あぁ。これくらい書けないとこういう企業には入れないんだ・・・」なんて、ちょっと絶望に感じたこともあります。
 
しかし、普通に大学に通っていただけ&アルバイトをしていただけの、取り柄のない私ですら、倍率100倍を超える大手企業から内定を獲得することもできました。
私の後輩や、社会人時代に教えた学生さんたちも同様。
ちょっとしたコツを掴んでおけば、魅力的なガクチカが書けるようになるはずです。
 

ガクチカに悩む学生は特段多い

 
私も最初のころは、このような感じでした。
とりぞー
とりぞー
なにか誇れるものはあるのだろうか・・・
とりぞー
とりぞー
◯◯(友人)に比べたら、学生時代にやってきたことなんてしょぼすぎる・・・
とりぞー
とりぞー
そもそも、学生時代に力を入れたこと、って今だよ、いま!この就活だよ!?
ていうくらいに、結構頭を抱えていた気がします。
 

ガクチカの「自身のなさ」は学生共通の課題

23卒および24卒を対象に、弊サイトで調査したところ、下記の様なデータとなりました。

 

ガクチカで胸を張って誇れるエピソードがあるか?

実に70%もの学生が、誇れるエピソードがない、と回答しています。
 

ガクチカへの誤解も多い

とりぞー
とりぞー
ガクチカでは、「〇〇のエピソードを使ってはいけない」など、就活界の迷信も多いです。

よく、ガクチカではアルバイトの話をしてはいけない!、ということをよく言われます。

エピソードがありふれているから、という話ことですが、多くの学生はありふれた生活をしています。

 

もちろん、受ける会社の採用担当者の好みはあるでしょう。

そこは、もはや相性の問題です。

アルバイトの話だから駄目なんだ、というふうに、最初から選択肢から外すようなことはしなくても問題有りません。

 

いままでの経験を整理しよう

添削

 

辛かったエピソードは誰しもあるはず

とりぞー
とりぞー
エピソード選定のファーストステップは、まず自分が大学生になって辛かった経験を幾つか書き出してみると良いでしょう。

後述しますが、ガクチカは2種類用意すると良いと思います。

なので、二種類のジャンルが異なるエピソードを選ばれるとよいでしょう。

下の例では、アルバイトと学業を選んでいます。これ以外にも、資格試験、部活動やサークル活動なども、良い題材になります。

辛かったエピソードリスト

 

ガクチカは2種類用意する

企業選択

会社の特性に合わせて使い分ける

とりぞー
とりぞー
会社説明会やWeb情報を集めていると、受ける企業が求めている人物像のイメージが付いてくるので、それに合わせてぶつけるガクチカも変えてしまうのです。

先ほどの項目で、「辛かったエピソードを2種類用意しよう」と伝えましたが、会社によって求める人物像が180°異なる、なんていうこともあります。

求めるものが違う

 

オススメは「学業」と「非学業」の二種類を用意する

とりぞー
とりぞー
私がオススメするのは、学業と非学業の二種類を用意することです。

私が「学業」と「非学業」で二種類のガクチカを用意するべきと考える理由は以下です。

「学業」と「非学業」でのガクチカが良い理由

✔ 面接官によって、ガクチカで紹介したエピソード以外でのガクチカを聞いてくるため

✔ 学業は、個人的な取り組みへの頑張り(分析、忍耐)をアピールしやすい

✔ 非学業は、集団的な取り組みへの頑張り(他社への影響、チームワーク)をアピールしやすい

✔ 学業と非学業を用意すれば、「求める人物像」を幅広く対応できる

✔ ESに二種類上手く盛り込めば、それだけで差別化できる

 
実は、自己PRでも同様な戦法をとることができます。
ガクチカと自己PRは二種類用意することを推奨します。
 
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本記事では、 ・自己PR文の書き方 ・長所やエピソードの設定方法 について、記載しています。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 関連[…]

 

自己PRとガクチカが乖離しないように…

とりぞー
とりぞー
よくいるんですよね。ESの中で乖離した事が書いてある人が…。残念ながら書類選考落ちですよね。

私は採用担当も経験し、以前はNPO法人の就活支援も行っておりました。

そこでよく見かけたのが、自己PRの内容とガクチカで行っていることが、アンマッチしているケース。

実際のところそれなりの割合でいるんです。

 

自己PRでは、「大胆さです」と言っているのですが、ガクチカの中で紹介されているエピソードでは「石橋を叩いて渡る事が重要だと思いました」という感じで。

このエピソードは、まだ就活の応募前だったので大丈夫だったのですが、実際のESでも多く見かけることが多くありました。

 

とりぞー
とりぞー
結構初歩的なミスだと思いますが…最初のうちは、誰かに添削してもらったほうが良いと思います。
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ガクチカの流れ

とりぞー
とりぞー
ガクチカは、以下の流れで記述すると良いでしょう。

 

ガクチカ文の流れ

リード文
↓↓
ぶつかった課題
↓↓
工夫した点
↓↓
解決して得られた結果

 

(1)リード文は、頑張ったことを書き出します。


私は学生時代、アルバイトの厨房リーダーとして、料理提供のサービス向上に力を注ぎました。
読み手が、情景を思い浮かべられるような、できるだけ平易な文章を心がけましょう。
特に、リード文は平易な文章での入り出しが重要です。
学業のガクチカをを記述する際には、できるだけ専門用語は排しましょう。
 
(2)その後に、ぶつかった課題を提起し、どの程度大きい課題であるのかを伝えます。

私が厨房リーダを拝命した時、料理提供のサービス満足度が地域内で最も低い点数でした。
とりわけ、料理提供速度への点数が最も低く足を引っ張っており、厨房作業の効率化が急務となっていました。
上の文では、課題が「何で」、「どの程度の深刻さ」であるのか、記述していきます。
 
この例文では、
【何が】料理提供速度が低い
【どの程度】地域内で最も低い/料理提供速度が最も低く足を引っ張っている
というのがわかります。
 
(3)工夫した点を、苦労したエピソードを交えて記述します。

厨房の効率化について、私が推測した原因に対して幾つか施策を打ちましたが、目立った改善が得られない一方、逆に現場負担が増えて大きな反発に会いました。真因はまた別のなにかではないかと考え、他店の現状把握を店長に直訴し、視察させていただくことになりました。他店で働く従業員は全員、テキパキと無駄なく動いていることがすぐに分かりました。平均従業年数が3年を超えており、私の店の6倍にもなります。真因は人の定着不足と習熟度向上が課題であると考え、定着度を挙げるために◯◯を、習熟度を挙げるために▲▲を行いました。
この文では、苦労したエピソードはできる限り「生々しく」伝えていくことが重要です。
 
この例文では、
・行った施策で、現場から大きな不満が生じてしまった
・真因を見つけるために、他店の見学を店長に直訴した
など、苦労して試行錯誤している情景がわかるように、記述しています。
 
(4)最後に、工夫した点が、どのような結果につながったかを記述します。

これらの施策によって、平均従業年数が0.5年から2年へと伸び、料理提供速度も◯倍に改善し、お客様評価も現在では地域トップとなりました。また、習熟度を挙げるために行った▲▲が認められ、エリア店舗の標準マニュアルとしても活用されるに至りました。
結果に関しては、定量的な結果を盛り込むべきだと思います。
また、定性的な結果も盛り込んでも良いですが、できるだけ具体的な結果として記述するべきです。
 
この例文では、
【定量的】平均従業年数が0.5年から2年へと伸びた/料理提供速度が◯倍に改善した
【定性的】作成したマニュアルが標準化され、エリア店に横展開された
となります。
 

まとめ

とりぞー
とりぞー
ガクチカは、特にかっこいい経験は不要です。

学生時代に経験したこと、頑張ったこと、それを深堀りしてしっかり書けば問題有りません。

まずは、どんな課題にぶつかって、どの様に乗り越えたのか、まずはそれらを整理していきましょう。

また、乗り越える過程で、どう感じたのか、どう思ったのかを書き加えることで、あなた自身の人となりがわかってきます。