リンクアンドモチベーションへの転職 中途採用選考の体験談

リンモチキャプション

本記事は、

◆ 人気企業・リンクアンドモチベーションの転職面接
◆ リンクアンドモチベーションの雰囲気
◆ 直接応募で転職活動をしてみての感想

について書かれています。

自己紹介v6

 

はじめに

とりぞー
とりぞー
まずはじめに、私は最終選考前に辞退していますので、それまでの話となりますので、ご注意ください。

リンクアンドモチベーション社はご存知でしょうか?

いわゆる人事コンサルタントとして、会社員の「モチベーション」にいち早く着目した企業であり、風土改革や人事制度といった部分にコンサルティングを行う会社です。

元リクルートの小笹氏が2000年に創業し、以降その取組への共感の高まりから非常に急成長している会社です。

 

コンサル業界を幅広く見ている人は、おそらくHR系コンサル会社も見られていると思いますが、そういう方は”リンモチ”のことはよくご存知でしょう。

 

ということで、私が応募したのが数年前の話になりますが、いまでも「あのときに転職しちゃえばよかったかなぁ」って今でも時々、辞退したのをやや心残りのある企業になります。

 

書類選考

履歴書

 

とりぞー
とりぞー
当時、私はエンジニアでしたが、在籍していた部署の士気がやや低く感じており、モチベーションと生産性の面で多くの企業が課題に直面しているのではないかと考えていました。

 

私はこのときは自動車のR&Dエンジニアです。

会社では従業員の士気が低くなっており、明らかな生産性低下が見られていることに危機感を感じているおり、他方、会社自体もグローバルの波に飲み込まれて競争が激化していました。

このままでは工数が破綻するどころか、商品力低下や品質低下などの重大な問題が発生するように感じていたので、少なくとも従業員の士気向上は急務な状態ではないかと考えていました(※)。

 

※この士気の低さには根本原因がありますが、後に色々と大きなリコールが複数発生し、予定していた全車種すべて新規リリースの停止に追い込まれました。
リコール直後から会社は全従業員の集会を何度も実施して風土改革に乗り出しましたので、この仮説は正しかったことが証明されました。

 

電機業界も当時から数年前に巨額赤字を計上していた時代ですので、「いよいよ日本のものづくりも危ないぞ!」という思いで、リンクアンドモチベーション社に応募したことを覚えています。

 

提出書類としては、直接応募にて、履歴書と職務経歴書、ならびに志望理由も添えて、ウェブ経由にて提出しました。

そしてすぐに、以下のようなメールの返信をいただきます。

 

とりぞー様

リンクアンドモチベーション中途採用担当です。
この度は、コンサルタント〔モチベーションマネジメント/エントリーマネジメント〕へのご応募有難うございます。
書類選考後、改めてご連絡させて頂きます。

なお現在、ご連絡につきましては、誠に恐れ入りますが、1週間ほどいただいております。
改めて担当部署よりご連絡させていただきますので、いましばらくお待ちいただければ幸いです。

何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。

–このメールは、自動返信にてお送りしています。

 

1週間後ということですが、結構待って以下のメールを受け取るのに2週間ぐらい空いていました。

とりぞー 様

この度、WEBによる適性検査を受検していただきたく、メールをお送りいたしました。
下記記載のご案内に従って受検を進めていただきますようお願いいたします。

■受検可能期間
==================================================
××年×月×日13時00分~◯◯年◯月◯日23時59分
==================================================

■受検に必要な時間
======
約 70 分
======
※上記時間以外に、パソコン動作環境テストや例題実施等の時間も必要となります。
時間に余裕があるときに受検して下さい。

■受検時のご注意
・受検可能期間以外はログインできません。
・検査の途中で受検を中断できませんので、時間に余裕がある時を選んで受検して下さい。
・毎週月曜日AM1:30~4:30は、定期サーバーメンテナンスのため受検ができません。

■受検方法のご案内
1.以下のURLをクリックし、ログインページに接続して下さい。
https://www.cbt-s.jp/exam/=====
※URLをクリックしてもうまく接続できない場合は、
URLをコピーし、ブラウザのアドレスバーに貼り付けて下さい。

2.受検者ID及びパスワード(当メールの後に送付される「パスワード通知メール」参照)を入力して
ログインし、受検を行って下さい。

 

とりぞー
とりぞー
過去のメール見ると、書類落ちたかと思って諦めたのでしょう、Web試験を早く受けろと催促を受けていました(汗)

このWebテストはSPIの平易な内容で、以下の本をやってれば問題ないだろうと思います。

そして、書類通過の連絡をいただきます。当時の選考窓口は関連子会社のリンク・アイ社からの連絡です。

とりぞー様

この度はリンクアンドモチベーションの中途採用に
ご応募いただきありがとうございました。

ご提出いただきました書類を拝見し、
ぜひ次回個人面接にお越しいただきたく
ご連絡差し上げました。
———————————————–
内容:個人面接
場所:リンクアンドモチベーション本社
東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビル
所要時間:1時間程度
持ち物:履歴書(写真添付)、職務経歴書
———————————————–
つきましては、面接可能な日程をご提示いただけますでしょうか。
少し幅のあるなかでご提示いただけますと助かります。

平日:10時~20時、土曜日:応相談 日・祝:設定不可

ご不明な点があれば、お問い合わせください。
よろしくお願いいたします。

——————————
リンク・アイキャリア紹介事務局
Mail:lmi-career@e-recruit.jp
——————————

 

一次選考

一次面接は以下の要領で実施されました。

一次面接

✔ 面接時間:1時間
✔ 面接担当者:課長、リンク・アイ社長
✔ 場所:本社

面接は終始和やか。

面接官からの質問は以下の通りです。

・志望動機
・なぜモチベーションに着目したのか
・どんなことをリンクアンドモチベーションで実現したいのか
・あなたはどんな人だと会社で言われるか
・モチベーション以外にも生産性向上の術はないのか
・(最後に)逆になにか聞きたいことはないか?

といった内容です。

これらの質問には、全て現職で常々考えていること/感じていることをそのままお伝得するような形で、回答しました。

 

面接ではやり取りしていく中で段々と話が盛り上がっていったのですが、リンクアンドモチベーションの面接官の方も、やはりいま大企業の従業員の士気低下が大きなボトルネックとなっていると考えておられました。

リンク・アイの当時の社長様も、同席された課長様も、非常に熱い方で、日本の直面している課題について、特に人事制度や採用面からの切り口で力説されており、それに対しても会話が弾んでいくような面接機会でした。

とりぞー
とりぞー
採用面接が「面白い」と感じたのは、後にも先にもあのときだけだったかもしれません。

というふうな感じで、一両日中に下記の通過連絡をいただきます。

とりぞー様

お世話になります。リンク・アイキャリア紹介事務局です。

昨日は弊社選考にお越しいただきありがとうございました。
選考の結果、とりぞー様は合格となります。

次回は、1次面接で選考官を努めました◯◯と
面談をさせていただきたく存じます。

お忙しいところ恐縮ですが、
ご都合の良い日程候補日をいくつかお知らせください。

—————————————–
所要時間:1時間程度
場所:リンクアンドモチベーション本社
東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビル6F
持ち物:特になし
—————————————–

お手数ではございますが、
どうぞよろしくお願いいたします。


 

二次面接

二次面接は、以下の要領で実施されました。

二次面接

✔ 面接時間:1時間
✔ 面接担当者:リンク・アイ社長
✔ 場所:本社

おや、結構変則的な形だな、と思いました。

一次面接にリンク・アイの社長様と面接していたので、どのような面接になるかやや展開が読めませんでしたが、蓋を開けてみたら終始非常に和やかに進みました。

質問内容は以下です。

・なぜいまの会社を辞めようと思ったのか?
・他に転職面接で動いているところはあるのか?
・人事コンサルタントの業務はどのようなものか?
・入社する意志はどれくらいあるか?ほぼ確実か?
 
一次面接からの続きとなる質問について簡単にやり取りを交わした後、残りの時間はこれまでの面接のフィードバックの時間に充てられました。
フィードバック内容としては、以下のようなものでした。
✔ 面接を通じて非常にコミュニケーション力があるとわかった
✔ 社外でも通用するポータブルスキル(※)の高さが窺えた
✔ 特に今回は直接応募なのでやる気の高さを感じた
✔ 人事や組織に関する知識をもっと増やせられれば、より社会人としてのスキル向上にもつながる

とのことでした。
(※)ポータブルスキルについては、厚生労働省資料をご参考ください。(リンク

 

とりぞー
とりぞー
”直接応募”が有利に働くことがあるのだと知りました。
(たしかに、情報収集、書類作成、日程調整もすべて自分一人でやってたもんな・・・)

また、面接後に口頭で最終面接の案内を受けました。

その際に、「次回の面接まで時間があるので、入社する意志が確実にあるか、再度ご自身で整理してほしい」とのこと。

最終選考に進むと戻ることはできない、つまり、入社意思を固めて辞退しないことが求められているということです。

 

面接終了後、一両日中に下記メールをいただきました。

とりぞー様

お世話になります。リンク・アイキャリア紹介事務局です。

先日はお忙しい中、面談にお越しいただき
ありがとうございました。

ぜひ次回、最終選考(弊社会長小笹の面接)にお越しいただきたく
ご連絡いたしました。

—————————————————–
■日時:◯月◯◯日(水)15:00~16:00
■場所:リンクアンドモチベーション本社
東京都中央区銀座3-7-3銀座オーミビル6F
http://www.lmi.ne.jp/companydata/office.html
■持ち物:特になし
—————————————————–

平日のご提示、かつピンポイントでのご提示で
申し訳ありませんが、ご調整の上、
ぜひともご参加いただけます様お願い申し上げます。

どうぞよろしくお願いいたします。


 

実は言うと、二次面接前に現職の状況が変わって悩んでいた

二次面接の数日前に、自動車開発の新しいプロジェクトへのアサインが決定しました。

そのプロジェクトは今後の基幹プロジェクトになる予定のもので、ある重要部品のハードウェア開発・ソフトウェア開発の両方で主担当になったのです。

とりぞー
とりぞー
まだこの頃20代のわたしにとって、初めて大きなプロジェクトの主担当になれる喜びがあり、同時に会社でも認められた気持ちになっていました。

社内でもまたとない機会に感じたので、今後のキャリア成長の観点で、大きく心が揺らいでいました。

 

同期の一言から、辞退の方向へ

ちょうどその頃、同期数名と自動車業界でよくある「改善活動」でグループを作って活動しており、発表にむけて準備を進めていました。

ある日に、この活動を進める中で、私の同期が言ったひとことが辞退の決め手となりました。

 

「みんなが感じる課題って、みんな同じなんだよね。そのうち俺らが中堅社員になって、こうした改善活動も続けさえすれば、いずれ一つ一つ解決されると思うんだよな。」

 

本記事が転職の話なのに元も子もない話なんですが、

改善活動って社内の問題するためなんだよなぁ、、、転職せずにまだまだ社内からやれることもある気がする
とりぞー
とりぞー

と思う様になったのでした。

 

この発表でも、たまたまでしょうがそれなりに良い評価をもらうことになり、辞退する方向に気持ちが傾きました。

辞退へ

色々と楽しいお話ができ、良い評価をもらったのにも関わらず、辞退の連絡をさせていただきました。

以下のようにわざわざご連絡いただきました。本当に良い方々だったと思います。

とりぞー様

お世話になります。リンク・アイキャリア紹介事務局です。
ご連絡ありがとうございます。

誠に残念ではございますが、
ご辞退の件承りました。

ぜひとも新規プロジェクトにて
ご活躍されますことを心よりお祈りいたします。

また何かご縁がございましたら、
よろしくお願いいたします。

ご応募いただき本当にありがとうございました。

——————————
リンク・アイキャリア紹介事務局
TEL:03-3538-7682
(受付時間:平日10-18時)
Mail:lmi-career@e-recruit.jp
——————————

 

むすび

リンクアンドモチベーションの面接は終始和やかに進みました。

一方で、なぜ「モチベーションへのコンサルタントなのか?」という回答を持ち合わせていないと、なかなか面接では厳しい結果になるかと思います。

余談

なお、私はこのとき現職を選んだわけですが、その1年後にプロジェクトは会社方針の変遷で解体することになりました。

リコールが発生し、品質問題へと発展しました。

複数の要因はありましたが、大きな課題の一つが”社員の士気低下”があり、全社を上げての風土改革が始まります。

結局のところ、リンクアンドモチベーション社との面接で話をした内容の重要性、そして、一社員が社内から変える難しさは並大抵なことではなく、時には外部からの指導も必要だと認識するに至ったのでした。

 

私はその後、外資系の世界へと足を踏み入れ、そして今日に至ることになりました。