本記事の想定読者
■ エンジニアで転職検討中の方
■ 技術職、ITエンジニアの方
■ 技術系に強い転職サイトを比較検討している方
エンジニアへの需要は非常に高い
現在は、人手不足も手伝って、エンジニアの需要は非常に高いです。
企業の採用担当者や転職エージェントは皆同じく、「エンジニアが欲しいが、取り合いになっている」と言います。
2020年はコロナ・ショックもあり、採用は一度冷え込んだようですが、2021年はコロナ前の水準に戻しており、転職市場も非常に活発になっています。
現に私も2021年に転職を行いましたが、エンジニアや理系バックグラウンドを持った人材が非常に高い需要があることを感じました。
転職サイトによって、得意分野が異なる
一言でいうと、転職サイトによって扱う求人に偏りがあります。
多くの転職サイトを登録しても、あまり意味がありません。
多くの転職サイトに登録する必要はないと筆者は考えています。
そのカラーをしっかり理解した上で、自分の目指す業界や企業に合った転職サイトを選択するのが良いでしょう。
エンジニアにオススメ 総合求人転職サイト
✔ 総合求人型
✔ 業界特化型
✔ ハイレベル求人型
などがあります。
まずは、総合求人型の転職サイトの特色を知ろう
下記は総合求人型の転職サービスにおける求人数となります。
※調査方法:各求人サービスにおいて公開されている、公開求人数、非公開求人割合、エンジニア検索結果数を記載。
総合求人サービスにおいてはこの4社が最も多くの求人数を保有しています。
ここで、エンジニアは赤いバーに着目するとよいでしょう。
リクルートエージェントとdodaの2社は少なくとも登録しておいたほうが良いかと思います。
リクルートエージェント | doda | パソナキャリア | マイナビエージェント | |
公開求人数 | 133,274 | 129,266 | 22,830 | 28,156 |
エンジニア求人数 | 31,219 | 28,838 | 11,565 | 4,580 |
非公開求人数 | 100,000 | 35,717 | 13,360 | 29,738 |
地域 | 全国 | 全国 | 関東・関西・東海地方 | 関東・関西・東海地方 |
対象年齢層 | 全年齢層 | 全年齢層 | 20代〜40代 | 20代〜30代 |
得意分野 | ほぼ全業種にて多数の 求人情報を保有 | 大手や優良企業を中心に 多数の求人保有 | ベンチャーから大手、 女性向け求人とサポートが多数 | IT企業や、第二新卒や若手求人に強み |
特徴 | 圧倒的な求人数 エンジニアも多数求人あり | 高給与帯の求人多数 面接対策も手厚くサポート | 初転職も手厚くサポート 若手や女性にも安心できる | 若手の転職をサポート 専門職に関する求人紹介も可能 |
とりぞーの利用感想 | エージェントのよってレベル差が大きい印象あり | 多種多様なイベント開催。但し、調整力が弱い場面も | 聞き上手。ハイレベル求人を積極的に紹介。 | 親しみのあるエージェントが多い印象。聞き上手 |
タイトル | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細をみる |
総合求人型転職サービスのメリット
1:志望する業界や企業の求人情報にあたることができる
仮に行きたい会社があったとしても、志望企業のWebサイトに求人があるとは限りません。
そのような時に、総合求人型の転職サービスは活用できると思います。
先に紹介した4社であれば、非常に多数の非公開求人案件を有しています。
志望企業に求人が出ていない場合でも、非公開求人が出ている可能性があるので、諦める必要はありません。
2:専属の転職エージェントがサポートしてくれる
先に紹介した4社は、専属の転職エージェントが担当に就きます。
転職エージェントは、「書類添削」「面接対策」「給与交渉」「退職手順」についてサポートしてくれます。
もちろん無料となります。
特に、エンジニアは書類作成や自己PRが苦手な方も多いので、できるだけ転職エージェントにサポートしたもらうほうが良いでしょう。
総合求人型転職サービスのデメリット
1:エンジニアの知識がないので、細部のサポートが難しい
多くの場合、転職エージェントは文系出身であることが多いので、エンジニアの専門的知識に対して理解が難しいでしょう。
私も一度この経験があります。
転職エージェントと面談をするにあたり、私のことに関してよく理解してもらえれば議論も深まるだろうと、職務経歴書を90%の精度まで高めて作成し持参しました。
しかしながら、やはり自動車の開発業務の内容についてご理解を得ることが出来ず、その後の書類添削や候補求人の選定がややピントがずれたものになっていまいました。
2:担当者によって、技量にバラツキがある
これはどこの転職エージェントでも言えることですが、特にエンジニアの転職では色濃く影響が出るかもしれません。
先述の、私の例でもそうですが、エンジニアの知識を正確に理解することはなかなか難しいのかもしれません。
その部分はどうしても担当者の知識や技量の影響が大きいので、そのときは我慢せずにエージェントを変えてもらいましょう。
以上のメリット・デメリットを踏まえた上で、以下に紹介する転職サイトをご検討いただくとよいでしょう。
エンジニアに勧めたい総合求人型サービス
リクナビエージェント
リクルートエージェントは、その圧倒的な求人数が大きなセールスポイントでしょう。
他社では得られにくい求人情報に当たることができますし、あらゆる希望に柔軟に対応できる求人情報を持っています。
私も初めて相談させていただいた際には、紙袋一杯になるくらいの求人情報を頂きました。
その他、各都道府県の主要都市に来客可能なオフィスがあるので、首都圏・関西圏でない求職者も住まいの近くで、面談を申し込むことができるのもメリットがあります。
(一方で、他社はオフィスが大都市にのみ事業所を構えているケースが多いです。)
エンジニア職種に関する求人情報も多く取り扱われています。
また、異業種への転職サポートも充実しています。添削や面談対策をみっちりサポートしてくれます。
先述しましたデメリットの通り、担当者によって技量にバラツキは存在するものの、総合求人型サービスとして、リクルートエージェントは少なくとも登録しておくべきでしょう。
doda(デューダ)
doda のセールスポイントは、転職エージェントの専門性と、良質なサポート体制だと思います。
私は1回目と2回目の転職に際して利用させていただきましたが、エンジニア専門の担当者が専属になっていただき、的確に求人紹介していただくことが出来ます。
また、定期的に「業界研究セミナー」や「書類添削セミナー」が開催されており、非常に有用なサポート体制が敷かれています。
熱心な転職エージェントも多い印象でしたので、doda も登録しておいたほうが良いと思います。
エンジニア特化型の転職サイトを上手く使おう
総合求人型サービスの課題は、転職エージェントによりエンジニアの経験や知識を、正確に理解する力量にバラツキがあることでしょう。
非常に良い求人が出ているのにも関わらず、紹介がなされなければ絶好の機会を逸することに繋がります。
そのため、エンジニア特化型の転職サイトを利用することも検討するのが良いでしょう。
エンジニア特化型の転職サービス
マイナビIT AGENT
もしあなたががIT・Webエンジニアであれば、マイナビ IT AGENT に登録しましょう。
マイナビITエージェントは、ITやWeb業界に特化しており、大手企業から人気ベンチャーまで多くの求人があります。
また長年の実績で築いたIT業界との関係性から、多数の非公開求人があるので、IT業界専門のエージェントとの話し合いで多くの求人について紹介して頂ける機会が得られます。
メイテックネクスト
製造業の技術系エンジニア転職支援実績No.1である、メイテックネクストです。
私の一度目の転職は、異業種への転職でしたが、メイテックネクストのエージェントさんの知識や経験、および面接対策などのサービスが非常に素晴らしく、転職ができたのだと感謝しています。
kaguya
また、先端技術・イノベーションに関しては、メイテックネクストグループであるkaguyaをオススメします。
人工知能(AI)、ロボティクス、IoT、自動運転、MaaSなど、先端技術業界の求人を専門に取り扱う転職サイトです。
メイテックネクストグループであることから、非常に安心で頼りになるサービスが期待できます。
先端技術・イノベーションに強く、非公開求人を含むエンジニアの求人を常時10,000件以上保有しているのが特徴です。
未経験からITエンジニアを目指す転職サイト
IT業界は非常に人気が高く、ITエンジニア未経験者でも多くの方が転職を目指しています。
一方で、未経験の状態での応募だと、少しハードルが高いのも事実としてあります。
未経験者はITスクールと転職支援が一体化した転職サービスをオススメします。
ProgrammerCollege
20代の業界未経験者を対象とした無料カリキュラムである、ProgrammerCollege がオススメです。
流れとしては、2~3ヵ月のプログラミング研修期間を経て、就職活動までサポートするような形です。
なんと、就業率が96.2%と圧倒的で、なおかつ、完全無料というすごい転職プログラムだと思います!
ウズキャリIT
こちらも20代のITエンジニア未経験者を対象とした無料サービスである、ITエンジニア就職に特化した【ウズキャリIT】 。
こちらも全て無料のIT学習と就職支援をセットにした転職サービスが提供されています。
ウズキャリITが特に重視しているのが、安心・安全な転職支援です。
ウズキャリITが取り扱う企業求人では、いわゆるブラック企業を徹底排除しています。
離職率、労働時間、社会保険の有無、雇用形態などで、独自の厳しい基準を設けており、それらを満たした求人だけを取り扱っているため、求職者側も安心して取り組むことが出来ます。
出典:ウズキャリIT
CodeCampGATE(コードキャンプゲート)
ハイレベル求人でオススメの転職サイト
一部エンジニア職は、非常に専門性や希少性が高く、提示される年収レンジも非常に高くなります。
また、GAFAMを始めとする外資系ハイテク企業においても、エンジニアに対する需要が高まっています。
そのようなハイレベル転職を検討している場合について、以下に紹介させていただきます。
ハイレベル求人向け転職サイト
ビズリーチ
定番かつ有名な転職サイトの【BIZREACH(ビズリーチ)】は、エンジニア転職でも非常に有用です。
こちらのサービスは有料になりますが、それだけのリターンがあると思います。
また、ビズリーチには、タレント会員およびハイレベル会員という2つのクラスがあります。
入会基準もそれなりに高く、審査が必要となりますが、もしあなたが以下の目安をクリアできるようであれば、一度トライしてみてはいかがでしょうか。
<表1.タレント会員およびハイレベル会員の差分>
タレント会員 | ハイレベル会員 | |
現在の年収(以前公開してた情報) | 750万未満 | 750万以上 |
ハイクラス求人(※1) | × | ◯ |
プレミアステージ(※2)月額 | 3,278円(税込) | 5,478円(税込) |
(※1)ハイクラス求人とは想定年収1000万円以上の求人となります。
(※2)プレミアステージの加入でプラチナスカウトの閲覧が可能となります。プラチナスカウトとは、求める経験やスキルを備えていると判断され、高い関心を持ったヘッドハンターや企業から届く「特別なスカウト」で、面談もしくは面接が確約されています。
英語を生かして外資系転職を目指す
ロバート・ウォルターズ
もし英語力を活かしつつ、外資系のエンジニア職を目指す方がいらっしゃるようであれば、ロバート・ウォルターズをオススメします。
GAFAMを始めとする多数の外資系エンジニア職でも実績が高く、外資系企業に精通している優秀なエージェントが多数在籍しておられます。
[blogcard url=]ポイント 外資系転職でよく実施される、最後の関門、「バックグラウンドチェック」について解説します。 [word_balloon id="unset" src="https://bbtokyo.net/w[…]
個人的に厄介なのは、バックグラウンドチェックです。どういったものか興味があれば、以上の記事をご一読ください。
ロバート・ウォルターズの強みは、エージェントの多くがバイリンガルであるということです。
外資系の人材採用の意思決定者が外国人であることも多いので、このようにクライアント企業と蜜にやり取りができることも大きなメリットになります。
むすび
筆者自身も、元々エンジニア職から転職を2度ほど経験しましたが、どの転職エージェントさんとお付き合いをするかによって、本当に運命が大きく異なってくると感じました。
ですので、転職検討の際には、ご自身の状況に合わせつつ、あらゆる転職サイトを確認されたほうが良いと思います。
また、転職エージェントによっては、ご自身と合う/合わない、というのも少なからず存在すると思います。
逆に言えば、あなたにとって良い転職エージェントとの出会いは、あなたの人生を明るく変える可能性が思います。
もし、あなたがエンジニアで、良い転職先を考える際には、エンジニア職に強い色々な転職サイトに登録して、情報収集に当たられることをオススメします。