プロティアン・キャリアにおける社会関係資本には「結束型(ボンディング)」と「橋渡し型(ブリッジング)」の2つの種類があり、本カテゴリーでは「橋渡し型」について説明していきます。
橋渡し型は”ゆるい”つながり
社会関係資本の橋渡し型は、多様な集まりから形成された外向きの性質を持つ集団です。
たとえば、Twitter上のフォロワーや、異業種交流会をきっかけに知り合った知り合いが、橋渡し型にあたります。偶発的な要素も強いネットワークといえるでしょう。
橋渡し型はつながりが弱いため、「本当に社会関係資本として蓄積されるのか?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。
そこで社会的ネットワーク論者として有名なマーク・グラノベッター教授が提唱する「弱い紐帯の強み」について紹介します。
家族や友達といった「つながりが強い人々」よりも、ちょっとした知り合いといった「つながりが弱い人々」の方が、価値の高い情報を提供してくれる可能性が高いことを、「弱い紐帯の強み」は示しています。
チェックポイント
■価値の高い情報の提供は、「つながりの弱い人々」から得られやすい
■ちょっとした知り合いのほうが、重要なチャンスになりうる
ゆるいつながりの重要性が高まっている
実際にTwitter上で知り合った人と業務提携を結び、一緒に仕事をしている人も珍しくはありません。SNSを使用して仕事関係の情報を積極的に発信することで、橋渡し型の社会関係資本を増やしていくことにつながります。
さらに社会関係資本を増やしたいのであれば、オンラインサロンなどへ参加することがおすすめです。
出会いをどのように活かすか戦略的に考えながら、今まで話したことがないようなタイプの人に話しかけてみましょう。社会関係資本を増やせるだけでなく、自分を見つめ直すきっかけにもなるはずです。
橋渡し型の社会関係資本を築いていくためには行動力が大きなポイントになります。
「いきなりオンラインサロンなどの交流会に参加するのはハードルが高い…」と感じるのであれば、SNSで情報を発信することからはじめてみてはいかがでしょうか。