「学歴」は就職や転職に影響するのか?〜採用経験者の体験談も交えて〜

東京大学赤門

本記事では、

◆ 学歴は就職試験にどの程度影響があるか?
◆ 学歴フィルタの実例
◆ 就職後のキャリア形成でも学歴は関係あるか?

について、採用担当経験もある筆者が考察してみました。

自己紹介v6

はじめに

就職活動や転職活動をしていると、どうしても気になってしまうのが、「学歴」の問題。

明るい未来を作るためにこれから頑張ることは出来ても、過去の結果は変えることはできません。

 

いわゆる有名大学を出ている人であれば、問題にならないでしょうが、多くの方は気になるトピックであることは間違いありません。

 

とりぞー
とりぞー
私は採用にも関わっていた経験から、少しだけ私の経験をもとに本コラムを書かせていただきます。

就職活動ではある程度関係がありそう

早速、絶望するようなことを書いてしまいますが、ここは正直に申し上げます。

 

新卒の就職活動では大きく関わるのではないかと思います。しかし、業界によると思います

 

とりぞー
とりぞー
私が前職で携わっていた際には、「注力大学」という大学群からの採用を行っていました。

いわゆる、「外資系コンサルファーム」であった私の会社では、やや学歴主義が色濃く存在していたと思います。

 

 

外資系の学歴フィルタ実例

せっかく本ブログを見ていただいているのですから、ぶっちゃけたお話をします。

私が前職にいた際には、新卒の大学として、以下のように分類されていました。

 大学・学部(日本)
注力A群東京大学、京都大学、大阪大学(外国語除く)、東北大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学(理工のみ)、慶應義塾大学(理工のみ)
注力B群北海道大学、筑波大学、東京外国語大学(英語のみ)、お茶の水女子大学、横浜国立大学、東京都立大学、電気通信大学、東京農工大学、名古屋大学、名古屋工業大学、大阪市立大学、大阪府立大学、大阪大学(外国語)、神戸大学、九州大学、早稲田大学(理工以外)、慶應義塾大学(理工以外)、上智大学、東京理科大学、同志社大学
特筆すべき優秀学生は選考実施地方国立大学(主に、千葉大、新潟大、静岡大、京都工芸繊維大、広島大、岡山大、長崎大、熊本大)、私立理系(明治大学、立教大学、立命館大学)

 

個人的な所感としては、外資系のほうが思いっきり学歴フィルタがあると思います(汗)

 

なんのための学歴フィルタか、というと、やはり企業側の生産性や効率化、という部分になると思います。

 

あと、理系のほうが有利な場合があるようです。

私が在籍していた会社では、「論理力」という点が業務で必要とされていたこと、製造業に対する知見が求められること、および理系学生が勤勉な傾向にあり、かつ入社後の活躍率が高いことから理系優遇となっていました。

 

とりぞー
とりぞー
ただ、なんでもかんでも理系が良いかというと違っていて、法務、経理、人事は文系出身者のほうが有利に採用されていました。

 

ちなみに、日本の大学出身者は4割程度で、残りの6割は海外大学の出身者です。

もし外資系コンサルに興味がある方は、以下の記事が参考になるかもしれません。

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いわゆる「学歴ロンダ」は、一定成果を出している限り、学部と同等とみなす

出身大学と異なる大学院に入学することが理系であればよくあることです。

会社によっては、出身大学で考えるところもあるとか聞いたことがありますが、私の知る限り、多くの会社は最終学歴を大学院で見ることが多いと思います。

 

とりぞー
とりぞー
チャレンジ精神を買うという部分と、海外だとよりよい環境を求めるのはよくある話だからです。

 

ただし、私の会社では特別ルールがあったのですが、”一定成果を出している”という前提条件が付されています。

この一定成果が何なのかということですが、

✔ GPA見込みが3.5以上ある
✔ 大学院受験の倍率がある程度高い(=全入ではない)
✔ 研究発表を積極的にこなしている(=M1時点で少なくとも1度は登壇発表済み、あるいは論文の筆頭執筆など)

というところです。

新卒であれば、GPAの数字ははなかなかわからないので、2点目、3点目が判断の軸とされていました。

また、2点目、3点目については、社内のOBにも一応確認はとっています。これは、選考のふるいにする、というよりも、面接者側の正しい理解を促すためという側面が強いです。

日系企業の製造業は、それほど学歴に厳しくないかも

私自身、もう一社経験していますが、学歴に関してはそれほど厳しくありませんでした。

とりぞー
とりぞー
世界的にも上位に位置する大手自動車メーカーですが、学歴不問とされていました。

 

同期の出身校
東京大学、京都大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、法政大学、北海道大学、東北大学、筑波大学、首都大学東京、横浜国立大学、お茶の水女子大学、名古屋大学、名古屋工業大学、三重大学、九州大学、熊本大学、京都工芸繊維大学、同志社大学、東京電機大学、芝浦工業大学、日本大学、東海大学、各国立高専などなど

 

これが参考になるかどうかはわかりませんが、入社後も学歴と出世の相関がなかったので、学歴よりも人柄重視採用だったんだろうなと思いました。

なによりも、製造業は採用人数もかなり多いです。そのため、門戸を広く採用しなければなりません。

 

エントリーシートをしっかり目を通す会社は学歴フィルタにかかりづらい

外資系は別として、日系大手企業であれば応募数も桁違いに多いので、多くの場合は自動的にフィルタをかけている場合があります。

特に、作業効率化を推進する企業では、この傾向が強いのではないかと思います。

 

とりぞー
とりぞー
そもそも、会社説明会の表示が異なったりします。私もあったのですが、友人と私で、「満席」表示の有無に大きな違いがありました。(こういうのって心象悪いですよね・・・)

 

一方で、「全てのエントリーシートに目を通します」という会社も存在します。

私の経験上、こういう会社は学歴フィルタがないか、あるいは、学歴フィルタの敷居が低い会社だと思います。

もしあなたが、学生で、学歴に自身がない場合、こういった会社がどこになるのか、調査されながら進めると良いのではないでしょうか。

 

中途採用は、職歴重視にシフト

一方の中途採用は、職歴重視になります。

仕事の従事内容、専門性、業務によっては資格、語学力、など、職歴やハードスキルをメインに考査されます。

 

また、これも生々しい話ですが、有名企業の在籍経験があるかどうかも、採用に影響すると思われます。

 

これまた外資系ほど顕著な傾向

再び私の経験則での話ですが、外資系ほど、職歴やスキルにこだわる傾向が強い様に感じました。

たとえば、大手総合商社、有名な外資企業、日系超大手メーカーの方々が、中途採用として入社してきました。

実際に、多くの中途採用者は、優れたスキルや豊富な知識の持ち主で、業務にも存分に力を発揮していました。

 

とりぞー
とりぞー
やはり、外資系ほど学歴や職歴を重視しているのかもしれませんね。

一方、学歴は参考程度

中途採用の目的から逆算するとよく分かると思いますが、企業が興味を持つのはその候補者がもつスキルであったり知識だったりします。

そのため、学歴というものを今更詳しく見る必要がありません。

 

新卒では職務経験がないだけに、ポテンシャルを学歴で推し量るしかなかったものの、これも完全に相関が得られる手法ではありません。

 

一方で、中途採用の候補者はある程度、職務経験やスキル、経歴から能力を推し量ることが可能になります。

そのため、わざわざ学歴でポテンシャルを推し量る必要性がなくなります。

 

とりぞー
とりぞー
しかしながら、綺麗事を抜きにして話をすると、有名企業出身者は高学歴の傾向がある、という事実も一方で存在します。

むすび

新卒の場合、どうしても判断材料が多くないので、ポテンシャルを推し量る目的で学歴を重視する傾向は否めません。

同時に、外資系企業ほど学歴を重視すると、個人的には思います。

一方で、日系製造業は採用人数も多く、学歴重視度合いも緩和傾向にあります。

また、「エントリーシートには必ず目を通す」宣言している会社ほど、学歴よりも人柄重視する傾向が強いように思います。

 

中途採用の場合は、職歴やスキル、資格等で判断ができるので、多くの場合で学歴は参考程度の情報にしかなりません。

一方で、希少な職歴、高度なスキル、豊富な知識のある候補者は、高学歴である傾向が否めないのは一方の事実として存在します。

 

参考になりましたでしょうか?

 


以下は新卒就活生向けのコメントです。

実は筆者も、学生時代はGPA2.0を下回るような「The 不真面目学生」でしたので、学歴や成績でその人の何がわかるの?とよく疑問に感じていましたし、正直言って、アンチ学歴主義です。

しかし、社会は人事採用でも生産性を求められていますので、現実問題として学歴は一つの評価項目となっています。

こういう事実も理解しながら、先述したとおり「学歴フィルター回避術」も存在するので、それも考慮に入れつつ、就職活動を進めるときっと良い結果につながるのではないかと思います。